スマートリングを使って社員の健康管理をすることがトレンドへ
はじめに:健康管理は「個人任せ」から「組織のテーマ」へ
近年、日本国内で企業や団体がスマートウェアラブルデバイスを活用し、社員の健康管理に取り組む動きが急速に広がっています。
背景には、人手不足、生産性向上、働き方改革といった社会課題があり、「健康」はもはや個人だけの問題ではなく、組織全体の競争力に直結する要素として捉えられるようになりました。
睡眠負債大国・日本と生産性の関係
日本は長年「睡眠負債大国」と呼ばれてきました。
慢性的な睡眠不足は、以下のような問題を引き起こします。
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集中力・判断力の低下
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ミスや事故の増加
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メンタル不調や離職リスクの上昇
近年の研究では、十分な睡眠が確保できているかどうかが、業務パフォーマンスに直結することが明らかになっています。そのため企業側も、「長時間労働を減らす」だけでなく、実際に眠れているかを把握することに関心を持ち始めています。
ウェアラブルデバイスによる睡眠データの可視化は、こうした背景から注目されています。
歩数イベントが企業に広がる理由
もう一つの代表的な取り組みが、歩数を活用した健康イベントです。
「1日8,000歩を目標にする」「部署対抗で歩数を競う」など、楽しみながら参加できる施策を導入する企業が増えています。
歩数は、
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分かりやすい
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比較しやすい
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行動変容につながりやすい
という特長があり、健康施策の入口として非常に有効です。
日常の移動や通勤の中で自然に達成できるため、運動が苦手な社員でも参加しやすい点も評価されています。
しかし多くの施策が「続かない」という現実
一方で、多くの企業が共通して抱える課題があります。
それは、取り組みが長続きしないことです。
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デバイスを着けるのが面倒
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重い・邪魔・気になる
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仕事や睡眠中に外してしまう
このような理由から、最初は盛り上がっても、数か月後にはデータが取れなくなるケースは少なくありません。
負担なく続けられる点がスマートリングの強み
そこで注目されているのがスマートリングです。
スマートリングは、
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軽量で違和感が少ない
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24時間装着しやすい
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睡眠中や業務中も邪魔にならない
という特長を持ち、「つけ続けられること自体が価値」となります。
健康管理において重要なのは、短期的な数値よりも継続的なデータの蓄積です。
その点で、スマートリングは企業の健康施策との相性が非常に良いデバイスと言えます。
プライバシーとデバイス所有権で注意すべき点
社員の健康データを扱う上で、最も慎重になるべきなのがプライバシーです。
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個人の健康データは誰が見るのか
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どこまで会社が把握するのか
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評価や人事に使われないか
これらが不透明なままでは、社員の不安や不信感につながります。
また、デバイスの所有権も重要です。
会社貸与なのか、個人所有なのかによって、データの扱い方や利用範囲は大きく変わります。
成功している企業ほど、
「個人のデータは個人のもの」「会社は集計された傾向のみを見る」
といった明確なルール設計を行っています。
おわりに:健康管理は“監視”ではなく“支援”へ
スマートウェアラブルを活用した社員の健康管理は、
監視や管理のためのものではなく、社員が自分の状態に気づき、より良く働けるよう支援するための仕組みであるべきです。
睡眠、歩数、日常のコンディションを、
負担なく、自然に、継続して把握できること。
この点が、今多くの企業や団体がスマートウェアラブルに注目する最大の理由なのです。
